研究課題
基盤研究(C)
自己免疫性脳炎は内因性精神疾患との相同性や鑑別の困難さが指摘される。近年、自己免疫性疾患、神経変性疾患の急性期と慢性期は免疫学的に違うことが注目され、慢性期は液性免疫ではなくCD8+ 細胞が関与し神経細胞障害を生じる。内因性精神疾患の前駆期から慢性期までのT細胞やTh17細胞の経時的変化の検討はなく、CD8+ T細胞の報告は皆無である。神経自己抗体を含む液性免疫の観点のみならず、CD8+ 細胞を含む細胞性免疫の観点から精神疾患の病態を検討し病期に応じた液性・細胞性免疫の寛容を試み、神経免疫に焦点を当てた精神疾患の再構築と新規治療法に繋げることを目的とする。