研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的はα線放出核種を使用した標的アイソトープ治療の治療効果を外照射によるX線や粒子線のそれと同じ基準で定量的に評価する事である。この目的のために、標的アイソトープ治療の生物学的効果比(RBE)を評価する。あらゆる放射線に感度を持ち、α線の飛跡1つ1つを可視化する蛍光飛跡検出器を細胞皿として使用することで、α線の線量を評価する。加えて、コロニー形成法によって細胞の生存率を得る。これらから、細胞の生存率曲線を取得することが可能となり、細胞の生存率が10%となる線量からRBEを評価する。得られたRBEはX線や粒子線のそれと比較し、標的アイソトープ治療の効果を定量的に議論する。