研究課題
基盤研究(C)
認知症などの脳の疾患に有効な薬剤が、体に投与された後に脳に入るためには血液脳関門というフィルターを通過する必要がある。薬剤の血液脳関門透過性を向上するために、薬剤に血液脳関門透過性を持つペプチドなどを結合させる方法が近年注目されている。このような方法は陽電子断層撮像法(PET)の造影剤にも応用できると考えられるが、PET用造影剤への応用に適した血液脳関門透過性ペプチドについての情報は少ない。そこで本研究では、血液脳関門透過性ペプチドのPET用脳イメージング剤への応用に向け、ペプチドの体内動態などの基本的性質の解明や、ペプチドの高性能化を行う。