研究課題
基盤研究(C)
WT1遺伝子は多くの遺伝子の転写を調節しており、その異常により様々な臨床像を呈するWT1関連異常症が生じる。特にDenys-Drash症候群やFrasier症候群では、バリアントの部位により腎障害や性分化異常、腫瘍の発症リスクが異なる。本研究では、日本人における両疾患の正確な発症頻度を明らかにし、Denys-Drash症候群では転写活性と重症度の相関解析により発症機序の解明を行う。さらにFrasier症候群では、スプライス異常によるアミノ酸欠失に着目し、新たな治療薬開発を目指す。