研究課題
基盤研究(C)
川崎病は、後天性小児心疾患の原因として最も頻度が高く、巨大冠動脈瘤を合併すると冠動脈破裂や心筋梗塞により突然死のリスクとなるが、最初の報告から50年以上経過した現在でも、血管炎が起こる原因は不明である。近年、川崎病の病態として、腸管バリア機能が障害されることで腸管透過性が亢進し、血管炎の発症に関与している可能性が示唆されている。本研究では、川崎病モデルマウスの小腸組織を用いて空間トランスクリプトミクスを実施することで、川崎病における腸管バリア機能障害の遺伝子発現を網羅的に解析する。上記解析結果をもとに、川崎病の発症機序の解明や、新たな創薬ターゲットの創出を目的とする。