研究課題
基盤研究(C)
乳幼児期発症のミトコンドリア病は、新生児脳症やLeigh脳症など幅が広く、重篤な臨床像を呈する。研究者は、ミトコンドリア機能障害を有し新生児脳症をきたしたHPDL遺伝子異常症に対し、ケトン食が有効であったことを以前報告した。その後HPDLは、コエンザイムQ10(CoQ10)の基質となることが報告され、本児由来の線維芽細胞で、CoQ10値の低下を確認した。本研究は、HPDL遺伝子異常症患者由来の線維芽細胞を用いて、ケトン食の有効性を細胞レベルで明らかにし、他のCoQ10欠乏症の患者由来細胞でも同様に解析することで、CoQ10欠乏症に対するケトン食の有効性を証明し、治療法の確立を目指す。