研究課題
基盤研究(C)
カポジ型リンパ管腫症(KLA: kaposiform lymphangiomatosis)は、中枢神経系を除く全身の臓器に拡張したリンパ管組織が浸潤する原因不明の脈管異常である。病因としてNRAS遺伝子の体細胞変異が同定されている。内皮間葉転換は内皮細胞が間葉系細胞の形質を獲得する現象であるが、最近、脳動静脈奇形などの脈管異常において、病態形成に関わっていることが報告された。本研究では、申請者らが作成したKLAマウスモデルを用いて、KLAにおける内皮間葉転換の病態形成への寄与を明らかにし、新規治療標的を探索する。