研究課題
基盤研究(C)
マウス8.0日胚の原始結節で生じるノード流が起点となり、左側側板中胚葉にNodalシグナルが伝達されて左右軸が確立する。左右軸は心臓ルーピングの方向を制御し、心房の左右側性を確立、動脈幹・心円錐に螺旋状の中隔の形成に関与すると感がられている。すなわちWnt3およびWnt3aによる原条の維持やノードから生み出される一連の左右軸形成ネットワークが崩壊すると、心臓を含む臓器の左右情報の異常を示す内臓錯位症候群を発症する。本研究では左右軸関連遺伝子であるWnt3aとSfrp1/2/5のエンハンサー解析を中心に、心臓ルーピングおよび心臓形態に異常を引き起こすメカニズムを明らかにする。