研究課題
基盤研究(C)
エリスロポエチン(EPO)造血作用のみならず多彩な生理作用を示す。申請者は幼若肥満マウスにおいて、EPOが体重減少や耐糖能・インスリン抵抗性の改善をもたらすこと、更にその一因として褐色脂肪組織(BAT)の賦活化が関与することを明らかにした。加えて、留学先では活性化されたBATが脂質メディエーター(LM)を介して全身の糖脂質代謝を改善することを発見した。本研究では、「EPOの抗肥満・抗糖尿病作用はBAT由来のLMを介する」との仮説のもと、神戸大学質量分析総合センターが有する高感度LC-MS/MSを用い、EPOによる代謝改善に関与するLMの同定を試みる。