研究課題
基盤研究(C)
新生児低酸素性虚血性脳症は、母胎内や分娩時のトラブルにより脳が低酸素・虚血状態に陥ることで起きる脳障害である。新生児にてんかんや精神運動発達遅滞等の重篤な後遺症を生じさせ、最重症の場合は死をもたらす。低体温療法は現在有効な唯一の治療法だが、高度な医療機器を必要とするため実施医療機関は非常に限られ、また治療を行っても重篤な後遺症が残る場合が多い。本研究では低酸素性虚血性脳症モデル動物を用いて、「簡便で効果の高い治療薬」となり得るプロゲステロン受容体アゴニストnestoroneによる、医療過疎地等でも実施可能な、「多くの新生児」を救える新規治療法の開発を目指す。