研究課題
基盤研究(C)
感染寄生虫に対する腸管の免疫応答に関わる腸刷子細胞は、腸内細菌叢の異常や高脂肪食による肥満、炎症性腸疾患にも関与するため、その分化機序の解明は急務である。我々は、ストレス応答性の転写因子 ATF5 欠損マウス小腸において、腸刷子細胞の過剰形成が生じることを見出している。本研究は、ATF5 mRNA 5'非翻訳領域に存在してストレス応答性翻訳を制御する上流読み枠(uORF)に着目する。uORF 発現細胞の同定や uORF 機能欠損マウス小腸を用いた腸刷子細胞の遺伝子発現解析を行い、腸刷子細胞の細胞分化に関わる uORF の新規機能の解明を試みる。