研究課題
基盤研究(C)
肥満は炎症を介して膵癌を増悪し、非肥満者でも糖尿病や高脂血症といった代謝異常が潜在的な膵癌リスクに関与する可能性がある。本研究では膵癌同所移植マウスモデルを用い、肥満や代謝異常が腫瘍内の癌細胞や微小環境に与える影響を解析。特に、肥満関連炎症マーカーとしてのTenascin C(TNC)を含む新規マーカー分子の発現を調べ、潜在的炎症を反映するマーカーを同定することを目指す。また、遺伝子改変マウスを用いてこれらのマーカーが膵癌進展に与える影響を検証し、患者の検体や血清解析を通じて臨床的意義を解明する。本研究は、膵癌進行に関与する新しい分子機構の解明や診断・治療法の進展に寄与することが期待される。