研究課題
基盤研究(C)
申請者は、特異的に腸管tuft細胞を標識する独自のマウスモデルを樹立し、炎症過程においてtuft細胞が静止状態・脱分化・発癌に至る分子学的機序について予備的検証を行ってきた。その結果、静止状態のtuft細胞には細胞制御因子であるp57の高発現を認め、炎症刺激後の脱分化を誘導したtuft細胞ではp57の発現低下が生じていることを確認した。本研究ではtuft細胞中のp57遺伝子ノックアウトによる分子学的変化と粘膜恒常性・腫瘍発生への影響を解析する。