研究課題
基盤研究(C)
潰瘍性大腸炎(UC)は慢性の炎症性腸管障害である。多くの新規治療薬が登場した今も、治療に抵抗し難渋する症例も多い。この薬剤抵抗性や難治化形成において、腸管に浸潤した好酸球がその現象に関与している可能性が報告されているが、詳細な検討は皆無である。そこで本研究では、制御性好酸球を含めた腸管粘膜好酸球の質的・量的異常が慢性腸管炎症に与える影響、特にUCの薬剤抵抗性や難治化への関与を詳細に検討する。本研究結果は、これまでにない視点からの新規治療薬開発につながる可能性がある一方で、好酸球関連バイオマーカーを指標とした難治性UCの分類と、それに対応した既存薬選択の適正化にもつながる可能性がある。