研究課題
基盤研究(C)
申請者らはIgG4関連疾患の主要病変である自己免疫性膵炎の病態解明に最近、成功した。自己免疫性膵炎の初期では通常型樹状細胞とCXCR3陽性CD4T細胞が主役であり、完成期では形質細胞様樹状細胞とCXCR3陽性CD4T細胞が主役であることを明らかにした。また、これらの細胞の産生するI型IFN、CXCL9、CXCL10、CCL25が細胞の臓器集積や組織破壊に必須であることも見出した。本研究ではこの知見をさらに発展させ、「通常型樹状細胞-CXCR3陽性T細胞-形質細胞様樹状細胞」からなる病的免疫反応の制御メカニズムを解明し、IgG4関連疾患・自己免疫性膵炎の新規治療法開発を目指す。