研究課題
基盤研究(C)
心表面を走行する冠動脈に狭窄病変が無いにもかかわらず心筋虚血を生じるいわゆる冠微小循環障害は予後不良の疾患である。病態の主座は400μm以下の冠微小血管とされるが直接的な観察手段が無く、機能異常なのか構造異常なのか未だ不明である。高周波光干渉断層法を左冠動脈前下行枝の中隔枝に挿入すれば冠微小血管を生体内で直接観察でき、冠微小循環障害の形態学的診断が可能になる可能性がある。本研究ではまず動物実験モデルで高周波光干渉断層法を用いた冠微小血管の形態学的診断法を確立し、次に臨床試験で本手法による診断の妥当性および微小循環障害の原因分類が可能であるかを検証する。