研究課題
基盤研究(C)
PAHの発症機序や増悪因子に関しては未だ明らかになっていない点も多い。SAGPは抗アポトーシス、細胞増殖、血管新生作用を有する因子であり、SAGPのもつ作用はPAHを引き起こす病態と酷似していることから、SAGPがPAHの病態にも関与している可能性を考えた。本研究の前にSAGPとPAHの関連について検討したところPAH症例や動物モデルでは病的肺血管細胞においてSAGPが増加していた。この結果はSAGPがPAHと関連がある可能性を強く示唆する。本研究ではさらにSAGPとPHの関連性とその作用機序を明らかにすることでPAHのバイオマーカー、発症予防や新たな治療戦略を構築できる可能性を模索する。