研究課題
基盤研究(C)
高血圧や弁膜症を背景とする心不全患者が近年急増しており、社会的・医療的な負担が深刻化している。しかし、現行の治療法では心不全の予後改善には限界があり、病態に即した革新的な治療戦略の開発が強く求められている。腎近位尿細管細胞に高発現する ABCG2は、心不全の病態形成に関与する可能性が示唆されているものの、その詳細な機能や治療標的としての有用性については未だ明らかではない。本研究では、将来的な心不全治療に向けた新規創薬ターゲットの探索を目的として、細胞特異的 ABCG2 遺伝子欠損マウスを用いた解析を行い、心不全の進展における ABCG2 の役割を解明する。