研究課題
基盤研究(C)
心不全は全身疾患であり、その克服には臓器間連関の分子基盤を理解し、病的連関のメカニズムを解明することが重要である。申請者は、心臓-肝臓連関に着目し、心不全患者における肝臓から循環血中に分泌されるヘパトカインFetuin-A低下が不良な転帰に関連することを見出してきた。本研究では、心不全におけるFetuin-Aを介した心臓-肝臓連関の意義を解明、肝臓におけるFetuin-Aの発現・分泌の制御機構を探索、Fetuin-Aを介した双方向性の心肝連関の病態生理学的意義を統合的に解明、肝臓を標的としたFetuin-Aの遺伝子導入が心不全に対して治療効果を有するか検証し、治療応用の可能性を探る。