研究課題
基盤研究(C)
難治性呼吸器疾患に認定されている肺動脈性肺高血圧症(PAH)のモデルラットを樹立し、シリビニン(CXCR4阻害剤)が、①PAH症状の緩和すること、②特に培養骨髄CXCR4/CD14陽性顆粒球/マクロファージに作用することを示した。近年、炎症は様々な疾患に関与するだけでなく、組織修復にも関与することが示唆されてきたが、炎症と修復の繋がりは明らかではない。そこで本研究では、PAH発症/進行およびシリビニンのPAH進行抑制作用において観察される細胞間コミュニケーションを、顆粒球/マクロファージおよび肺動脈の血管の細胞も含めた空間的トランスクリプトーム解析、エキソソーム解析により明らかにしたい。