研究課題
基盤研究(C)
冠動脈閉塞を伴わない心筋虚血(Ischemia with nonobstructive coronary artery disease: INOCA)患者の冠循環機能異常における性ホルモンの果たす役割は不明である。本研究では、INOCA患者を対象に、① 性ホルモン濃度と冠動脈機能異常表現型との関連性、②摘出微小抵抗血管の弛緩・収縮における内皮由来弛緩因子とRhoキナーゼ活性の関与、③ 摘出微小抵抗血管へのエストロゲン製剤付与が血管内皮・平滑筋機能に及ぼす影響、を検討し、INOCAの冠動脈機能障害における性ホルモンの役割を明らかにし、INOCAの治療法としてのエストロゲン補充の可能性を探る。