研究課題
基盤研究(C)
リンパ脈管筋腫症(LAM)は重症例では約10年の経過で進行性の呼吸不全をきたす。LAMの症状が妊娠で増悪し、閉経後は進行が緩徐になることから女性ホルモンが病態に関与していると考えられてきた。LAM肺組織の病理ではLAM細胞とその周囲には豊富なリンパ管新生が認められている。本研究の目的は、エストロゲンに着目してLAMの病態にどのように影響を及ぼしているかを解明することである。患者標本での共培養系を構築し、LAM細胞のリンパ管内皮細胞へのparacrine effectに対するエストロゲンの役割を解析し、その制御方法を確立して新規治療の基盤構築を目指す。