研究課題
基盤研究(C)
慢性腎臓病に伴い生じる腎間質線維化は,その病態進行とともに腎機能低下を招き,最終的には透析や腎移植以外に治療選択がなくなることから,初期段階で治療介入し腎機能を保全することが求められる。申請者は,腎臓の2型自然リンパ球(ILC2)が腎臓での炎症や間質線維化を抑制することを見出してきた。本研究では,線維化環境の腎ILC2で発現が亢進する分子Gp49B(LILRB4)が,ILC2をどのように制御し,腎線維化にどのような影響を及ぼすか解析する。腎ILC2におけるGp49Bの役割を明らかにすることは,線維化を制御するILC2のさらなる理解に繋がり,新規腎線維化治療戦略の基礎を築くことに繋がる。