研究課題
基盤研究(C)
腹膜透析は腹膜劣化によりその継続期間が限定される事が医学的、社会的な大きな損失となっている。しかし腹膜劣化への有効な対策はまだ無い。我々は、TGF-βとTGとが連関して腹膜線維化に寄与することを証明し、腹膜線維化抑制法の確立に向けて、① TG2阻害剤による腹膜の線維化抑制の検証、② TG1による腹膜のTGF-βの発現調節の確認、③ ヒト検体でのTGaseと腹膜線維化との相関関係の証明、④ リキッドバイオプシーとしてのTGaseの有効性を確認、以上を行う。本研究の達成によって、腹膜線維化の早期診断・予防法の開発、更には全てのCKD患者に向けた多様性のある腎代替療法の確立への道が開ける。