研究課題
基盤研究(C)
代表者らの研究で、老化糸球体でも大部分のポドサイトは比較的正常な 3D 構造を保ち、老化特有の構造変化を来すのはごく一部であることが分った。おそらくは、これらの高度老化ポドサイトが中心となり、糸球体硬化の初期病変が形成されると推測される。しかし、自然老化状態では高度老化ポドサイトは少なく、従来の電顕技術でこれらの細胞の特徴や糸球体硬化への関与を検討できなかった。そこで、本研究では、糸球体の完全連続切片をもとに、糸球体上の全てのポドサイトを解析できる手法(アレイトモグラフィー法)を活用し、高度老化ポドサイトの特徴とこれらの細胞が糸球体硬化にどのように関与しているかを明らかにする。