研究課題
基盤研究(C)
ハンセン病は、らい菌によって引き起こされる皮膚感染症であり、依然として途上国を中心に年間20万人前後の新規患者が発生している。しかし、ハンセン病の臨床症状である末梢神経障害が引き起こされるメカニズムについては、不明な点も多い。本研究では、末梢神経障害惹起にその関与が指摘されているらい菌糖脂質抗原Phenolic glycolipid-I(PGL-I)の機能を明らかにするため、組換え法により作出したPGL-I生産抗酸菌を神経細胞や実験動物に感染させ、宿主側にどのような変化が生じるか、特に末梢神経障害との関連性に注目しながら解析する。