研究課題
基盤研究(C)
相同組み換え(HR)は原核生物からヒトまで広く保存されたDNA二本鎖切断の修復システムである。真核生物ではHRをゲノム多型の増加にも利用しており、生殖細胞の減数分裂の過程ではHRが高頻度に誘導されるものの、一般に体細胞におけるHRの発生頻度は非常に低いと考えられている。申請者らはマウスの皮膚でHRの発生を蛍光色の変化で簡便に検出できる動物モデルを開発した。本モデルを用いて、様々な環境因子が皮膚のHR発生に与える影響を検証することが本研究の目的である。本研究は皮膚腫瘍や遺伝性皮膚疾患の発症機序の解明に寄与し、またこれを標的とする新しい治療法の開発につながる可能性が期待される。