研究課題
基盤研究(C)
感染や自己免疫疾患などにより顆粒球に属する好中球と好酸球はそれぞれNETosisおよびETosisと呼ばれる細胞死を起こして、細胞からDNAを放出して細胞外トラップ(ET)と呼ばれる網状の構造物を形成する。ETに結合したヒストンや細胞内顆粒成分は病原体を殺菌する一方、自己組織を傷害したり、制御不能な血栓形成の原因ともなる。自己免疫疾患における組織障害や感染時の過剰な血栓亢進を抑制する薬剤を見出すために、NETosisおよびEETosisを阻害する化合物を薬理作用が既知の薬剤のライブラリーのスクリーニングによって見出し、その効果をex vivoおよびマウスを用いて検証する。