研究課題
基盤研究(C)
B細胞リンパ腫の染色体転座点近傍には腫瘍増殖に重要な遺伝子が存在する。8q24転座点近傍にはガン遺伝子MYCの他、その下流にlncRNAであるPVT1が存在している。近年、腫瘍増殖におけるlncRNAの役割の重要性が報告されているが、PVT1は巨大なDNA領域から転写されるlncRNAで未だ機能が不明である。最近、スーパーエンハンサーが遺伝子発現を制御する際、特定のタンパク質やRNA分子が細胞内で濃縮し小さな液滴を形成する相分離現象(LLPS)が生じることが明らかになった。本研究ではPVT1のB細胞リンパ腫進展における役割をスーパーエンハンサーとLLPSに着目し解析する。