研究課題
基盤研究(C)
免疫チェックポイント阻害薬によって発生する下垂体機能低下症(下垂体irAE)は重篤で、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌低下症が必発であり、副腎クリーゼから死に至る可能性もある。一方、下垂体irAEが適切に対処された場合は生命予後延長と関連することから、事前にリスクを判別できるバイオマーカーおよび発症機序の解明が重要である。そこで本研究では、発現クローニング法で見出した3つの下垂体特異的抗原に対する自己抗体を評価するシステムを開発してバイオマーカーを確立するとともに、下垂体自己抗体が抗原-HLA複合体に作用するという新たな下垂体炎の病態解明を目指す。