研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は「難治性ヒトリンパ管腫に対する抗体-薬物複合体を使用したブレオマイシン硬化療法の有効性の検討」である。毒性の高いブレオマイシンを目的部位に選択的に届け、病変部位で薬物を放出し活性化させる。標的特異性が高いため、病変部位に効率的に作用する一方で、病変外における有害事象を抑えることができる。本研究では申請者らが作製したヒトリンパ管腫由来初代培養細胞および同細胞を移植した疾患モデルを用いて検討を行い、基本的メカニズムを検討・確立する。また、本研究にて選択的有効性を示したADC試薬製剤は、リンパ管内皮マーカーを利用しており、他の悪性新生物のリンパ行性転移の抑制等においても応用される。