研究課題
基盤研究(C)
心停止グラフトの傷害肝グラフトの使用は腫瘍再発リスクにつながると知られており、肝障害を軽減させる臓器保存法の確立が望まれる。本研究は「心停止ドナーにおける肝移植後腫瘍再発リスクを軽減する臓器保存法の確立」を目的とする。具体的には、ラットの心停止温虚血によりグラフト肝傷害を誘導し、移植後経門脈的にラット大腸癌細胞を注射する。グラフトの肝障害を改善させるECOFLOWシステムによる術後腫瘍細胞生着の抑制効果を検証する。本研究で確立される臓器保存法は肝移植成績の向上と腫瘍学的な予後の改善に寄与し、悪性腫瘍に対する肝移植において世界に先駆けた画期的な知見につながる。