研究課題
基盤研究(C)
ファロー四徴症は大動脈騎乗、右室流出路狭窄、心室中隔欠損、右室肥大を特徴とする最も頻度の高いチアノーゼ性先天性心疾患である。これまで我々はファロー四徴症患者の心臓検体を採取し遺伝子変異および発現解析を行い病態解明に挑んできた。結果、本疾患は遺伝子発現制御機構の異常が原因である可能性が示唆された。そこで本研究では、病変部のエピジェネティック解析を行うことで遺伝子発現機構の変化を検討し、ファロー四徴症患者の病態解明の核心に迫りたい。そして患者の右室流出路心筋および血液について、得られた遺伝子発現異常に関連するmiRNAを検索することで疾患の重症度と予後を予測するバイオマーカーの同定を試みたい。