研究課題
基盤研究(C)
現在、心不全パンデミックに直面し、機能的かつ拒絶反応のない心臓を作成する技術の確立に対する期待が高まっている。胚盤胞補完法は、多能性幹細胞を用いて機能的臓器を作成する技術であり、受精卵において臓器形成に必要な遺伝子をノックアウトし、同種または異種の多能性幹細胞を注入することで、ノックアウトした臓器を多能性幹細胞由来臓器として補完作成する方法である。本研究では「胚盤胞補完法を用いてマウス体内でラット心臓を作成する」技術を開発することを目指している。この異種体内に心臓を作成する技術は、 “ヒト心臓”を異種体内に作成する技術への応用ができ、重症心不全患者に対する新たな治療法への応用が期待される。