研究課題
基盤研究(C)
椎間板などによる脊柱管の圧迫によって生じる腰部脊柱管狭窄症は、難治性疼痛の一種であり、患者の生活の質を著しく低下させるため積極的な治療が必要であるが、既存の治療薬に抵抗性を示し、科学的根拠に基づいた新規鎮痛薬の開発が望まれている。アラーミンは損傷細胞から漏出後、炎症性サイトカイン様作用を示し、脊髄グリア細胞などを活性化して難治性疼痛の発症・維持に重要な役割を果たすことが報告されている。そこで、本研究では、腰部脊柱管狭窄症モデルラットを作製し、アラーミンが本疼痛病態へ及ぼす影響を詳細に解析することにより、腰部脊柱管狭窄症に対する新たな創薬標的を提供する。