研究課題
基盤研究(C)
心不全パンデミックに備え、原因疾患である拡張型心筋症(DCM)の新規治療法開発を目指す研究である。ウイルス性心筋炎後の自己免疫性心筋炎持続によるDCM発症において、インターフェロン制御因子5(IRF5)の欠損が線維化を抑制し、心機能回復をもたらすことを予備検討で発見した。本研究では、野生型およびIRF5欠損マウスから単離した心臓構成細胞(線維芽細胞、血管内皮細胞等)にTGF-βやアンギオテンシン等の線維化促進因子を作用させ、IRF5依存的な遺伝子発現変化をRNA-sequence解析で明らかにする。すでにIRF5阻害薬の治療効果は確認済みであり、新規治療薬の早期社会実装に繋がる可能性がある。