研究課題
基盤研究(C)
頭蓋内脳波は治療計画における最終的検査かつゴールドスタンダードとされ、てんかん外科を受ける患者の30~40%に対して実施されるが、依然として脳波判読は医療者の知識や経験に大きく依存しており、標準化が進んでいない。本研究では、申請者の施設で得られた頭蓋内脳波データを用い、①発作間欠期高周波振動、②発作間欠期てんかん性放電、③発作時脳波の皮質間結合性の3つのてんかん原性バイオマーカーに着目し、それぞれ個別の識別器を開発するとともに、マルチタスク学習モデルを応用して、より効率的な検出アルゴリズムの開発を目指す。本研究の成果として、てんかん外科治療の成績向上が期待される。