研究課題
基盤研究(C)
我々は腫瘍微小環境を新規治療ターゲットと考え、腫瘍随伴マクロファージ(TAM)による骨肉腫の増殖・転移を明らかにした。TAMの多彩な腫瘍促進作用の一つとして“抗がん剤耐性”が近年注目されており、予備研究から骨肉腫由来TAMが抗がん剤耐性に関与する可能性を突き止めた。本研究では、抗がん剤耐性における詳細なTAMの役割を解明すべく、①抗がん剤耐性に関わるTAMの分子細胞学的なプロファイリング、②TAMが産生する液性因子による抗がん剤耐性の詳細な機序、③液性因子阻害による抗がん剤耐性克服の有無と患者サンプルでの液性因子の発現を検討し、新規治療へ発展させたい。