研究課題
基盤研究(C)
哺乳類精子は受精能獲得を経て受精できるようになり、先体反応と超活性化運動を示す。研究代表者はセロトニン(5-HT)が齧歯類精子の超活性化運動を惹起し体外受精(IVF)の成績を向上する事、また精子には5-HT合成酵素が存在しトリプトファン(Trp)を作用させると5-HTの自己分泌により超活性化運動の惹起とIVFの成績の向上が起こる事を示した。Trpからはメラトニン(Mel)やビタミンB3、トリプタミン等も産生され、これら代謝物のうち少なくともMelは超活性化運動を惹起する。そこで哺乳類精子にはTrp代謝物による超活性化運動や受精を調節する仕組みが存在する事が推定され、これを明らかにする。