研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、雄マウスの精巣除去が副腎の糖質コルチコイド産生を恒常的な高分泌状態にするという新しい内分泌制御機構を検証するものであり、これの発展としてテストステロンの欠如が糖質コルチコイドの過剰産生と概日リズムの消失を介させ、副腎の細胞老化を促進させるか、またその補充が健康寿命の延伸に寄与するかをマウスモデルで検証するものです。前立腺がん患者の増加や性適合手術での性腺切除術例はさらに増加することが予想される昨今、性腺切除が生体に及ぼし得る新たな分子機構と、テストステロンが抗老化作用を発揮するかを探求します。