腎細胞癌治療の新時代へ「 経口WT1ワクチンの臨床的可能性を探る」

• 研究課題/領域番号: 25K12574
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分56030:泌尿器科学関連
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 古川 順也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (20448179)
• 研究分担者: 大豆本 圭 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (10745516) ; 佐々木 雄太郎 徳島大学, 病院, 助教 (10866156) ; 上原 久典 徳島大学, 病院, 教授 (30263809) ; 冨田 諒太郎 徳島大学, 病院, 医員 (50978632) ; 白川 利朗 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 教授 (70335446)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2026年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: 腎細胞癌 / 経口ワクチン / 免疫チェックポイント阻害薬 / PDX / 個別化医療

研究開始時の研究の概要

転移性腎細胞癌の標準治療は免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を用いた複合免疫療法が主流であるが、奏効率は30～40％にとどまり、腫瘍抗原を効率的に樹状細胞へ提示し、腫瘍浸潤リンパ球を増加させる新たな併用療法の開発が急務である。本研究では、腎細胞癌におけるWT1を含む腫瘍特異抗原の発現および免疫微小環境の評価を、手術検体とPDXモデルを用いて行う。さらに、Hif2α経路に着目し、その分子メカニズムの解明を進める。また、経口がんワクチンが複合免疫療法の効果を増強する可能性について、ヒト化マウスモデルを用いて検証する。将来的にはがん個別化医療へつながることが期待される。