研究課題
基盤研究(C)
近年、子宮内環境および胎児発育が、小児期・成人期の肥満や早期発症メタボリックシンドロームに影響を与えることが明らかとなっている。また、小児肥満は新生児期の体脂肪率と関連し、さらに新生児体脂肪率は胎児期の脂肪蓄積量から予測可能であることが報告されている。そこで本研究では、母体血および臍帯血中の、脂質代謝に関連するサイトカインと胎児脂肪量の関連について前方視的検討を行い、胎児脂肪量の規定因子の解明を目指す。胎児期の脂肪蓄積量に関する血清マーカーを明らかとすることで、小児肥満さらには早期発症メタボリックシンドロームの一次予防など、出生児の長期予後の改善を目指した臨床的介入へと繋がる可能性がある