小児声門下狭窄症に対する鼻腔粘膜細胞シートを用いた新規治療法の開発

• 研究課題/領域番号: 25K12800
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
• 研究機関: 聖マリアンナ医科大学
• 研究代表者: 小森 学 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90573189)
• 研究分担者: 森野 常太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00796352) ; 山本 和央 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50408449)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2027年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 声門下腔狭窄 / 小児 / 細胞シート

研究開始時の研究の概要

小児声門下狭窄症は呼吸機能に深刻な影響を及ぼす稀少疾患であり、再狭窄の頻発が大きな治療課題となっている。軽度から中等度の症例にはバルーン拡張術やレーザー治療が用いられるが、創部の瘢痕形成により再狭窄が起こりやすい。重度の場合は外科的手術が選択されるが、合併症のリスクや術後管理の困難さが伴う。本研究では、バルーン拡張後に自己由来の鼻腔粘膜細胞シートを移植し、創部の正常な上皮化と気道形態の維持を図ることで、再狭窄の予防と上皮再生の促進を目指す。家兎モデルを用いてその効果を検証し、瘢痕形成の抑制とQOLの向上を目指すとともに、現行治療の限界を克服する新たな治療戦略の確立を目的としている。