研究課題
基盤研究(C)
慢性鼻副鼻腔炎 (CRS) は、慢性炎症性気道疾患であり多様な病態を示す。内視鏡下鼻内副鼻腔手術や既存の薬物療法でコントロールが可能な症例も多くあるが、治療に抵抗性を示す難治性のCRSもあり、その病態解明が待たれている。本研究では、外来通院中のCRS患者より鼻粘膜擦過細胞を採取し、RNA-seqを用いたトランスクリプトーム解析を行う。多様性に富んだCRSの分子レベルでの病態機構を理解するとともに、CRSの治療の最適化や創薬のための新たな標的遺伝子の発見へ繋がる知見を創出することを目的とする。