研究課題
基盤研究(C)
羞明はまぶしさであり,強い光に対する不快や視機能の低下と定義され,直接的な治療が困難である.視覚系全体による明るさ順応で対応不能な強い明るさにより羞明は惹起されるが,体性感覚系で処理される不快に繋がるのかは不明である.本研究では明るさ順応に影響を与える明るさ錯視を用いて,1) 羞明や不快を惹起する視覚入力に対する反応や閾値を心理物理学的手法で計測して,2) MRIを用いた神経画像法で脳活動や構造を計測する.得られたデータを統括して,羞明発生の基盤と考えられる明るさ順応と視覚的不快の脳内神経回路を明らかにする.羞明の治療法の開発や,高輝度環境における不快を抑制する技術革新に寄与することを目指す。