緑内障における全身のdysbiosisの解明とラクトフェリンによる新規治療の開発

• 研究課題/領域番号: 25K12862
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分56060:眼科学関連
• 研究機関: 関西医科大学
• 研究代表者: 佐々木 香る 関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50866209)
• 研究分担者: 長沼 誠 関西医科大学, 医学部, 教授 (00265810) ; 冨田 信一 玉川大学, 農学部, 教授 (20328024) ; 今井 尚徳 関西医科大学, 医学部, 教授 (90569211)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2030-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2029年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円); 2028年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円); 2027年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: dysbiosis / 腸内細菌叢 / 緑内障 / ラクトフェリン / 抗菌薬

研究開始時の研究の概要

多くの緑内障患者では、生涯にわたり緑内障治療薬点眼が使用される。点眼製剤は涙道を通じて鼻腔、口腔へも流入する。さらに手術を施行された場合、抗菌薬点眼も併用される。これらの点眼は、結膜嚢や鼻腔の細菌叢の乱れを生じる。近年、緑内障の発症・進行と腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)の関係が注目され、「腸内細菌叢の乱れがある個体に緑内障が発症し、点眼によりさらに乱れが悪化し緑内障が進行する」という悪循環が推測される。

本研究では、緑内障患者の結膜嚢、鼻腔、腸内の細菌叢を調べ、dysbiosisの現状を明らかにし、抗微生物作用と抗炎症作用を有するラクトフェリンによる改善を検討し、緑内障進行予防を目指す。