研究課題
基盤研究(C)
口腔は、外環境からの物質摂取の起点として様々な生理機能を有しており、特に味覚は生存に必要不可欠な栄養源と有害物質の取捨選択において重要な役割を果たす。口腔は、同時に、常に外環境に晒される器官として、感染とそれに対する生体防御機構が生じる場でもある。過去には、齧歯類でグラム陰性細菌細胞壁構成成分LPSの投与により、甘味感受性に影響を生じることが報告されているが 、その味覚修飾機構は未だ解明されていない。本研究では、LPSによる活性化を介し生体防御に関与することが知られ、味蕾の甘味受容細胞に発現することが報告されているTRPV4に注目し、この味覚修飾機構の解明を目指す。