研究課題
基盤研究(C)
アジアの伝統食材マナマコは、抗真菌活性を有するトリテルペノイドサポニンholotoxins (HTXs)を含有する。本研究では「口腔上皮細胞におけるHTXsの抗菌ペプチド遺伝子群発現誘導作用の解明」に取り組む。抗菌ペプチドは生体防御および常在微生物叢形成に寄与する宿主側の主要因子の一つであり、抗真菌作用と抗菌ペプチド誘導作用を併せ持つ成分は、カンジダのみならず歯周病等にも対応したオーラルケア剤候補成分として有望である。HTXsの作用を、既知の抗菌ペプチド誘導成分や、類似構造を有するトリテルペノイドサポニンと比較解析することにより、その作用機序や構造活性相関についての知見を取得する。