劣化DNAの劣化の程度を指標にしたDNA型鑑定の精度向上に関する研究

• 研究課題/領域番号: 25K13666
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分58040:法医学関連
• 研究機関: 大阪医科薬科大学
• 研究代表者: 中尾 精希 大阪医科薬科大学, 医学部, 基礎技術員 (80990225)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2027年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2026年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 劣化ＤＮＡ / DNA定量 / 分解指数 / ＳＴＲ / ミトコンドリアＤＮＡ

研究開始時の研究の概要

DNA型鑑定は微量なDNAからでも高精度な個人識別が可能であるが、長期間さまざまな環境下に曝された試料から抽出されるDNAは、断片化や構造変化によって劣化しており、DNA型の検出数が減少して鑑定精度が低下する。さらに、劣化の程度は試料ごとに異なるため、DNA型鑑定に有効なDNA量を一律に定めることが困難である。本研究では、劣化の程度に応じてDNA型の検出数が最大となるDNA量を明らかにすることで、劣化DNA試料を対象とした鑑定精度の向上を目指す。これにより、陳旧試料におけるDNA型鑑定の有効性が高まり、犯罪捜査や身元不明遺体の特定などへの貢献が期待される。