研究課題
基盤研究(C)
日本では、高齢者の予後やQOLを考慮し、末期腎不全の高齢患者が透析を開始しないことを「保存的腎臓療法(CKM)」として、従来の腎代替療法と同等の選択肢とするガイドが2022年に刊行された。今後、CKMが標準的な治療の選択肢となることを見据え、年単位の予後が見込まれることも少なくないCKM患者の支援を検討する必要がある。本研究は、慢性腎臓病患者を支援する慢性疾患看護専門看護師または認定看護師を対象とし、①腎代替療法を開始しなかった高齢患者の療養支援の経験及び実態、②透析の見合わせおよびCKMに対する意識と影響要因を明らかにし、③CKM患者の療養に必要な支援とその課題を検討することを目的とする。